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駆動時間が27時間のLG gram 14Z990-VA76J (14インチ)を使ってみた

こんにちは

今回はパソコンそのものについて書いて行きたいと思います。この記事のテーマは題名の通り「LG gram」です。購入しようか迷っている方は参考にしてみてください。※この記事はgramを実際に使ってみて思ったことを好き勝手に書いているだけです。

7年選手のLifebookが壊れ始める

富士通のLifebookとは長い付き合いでかれこれ7年以上使っています。はじめのOSはWindows7でそれまで悪名高きvistaを使っていた私としては動きの軽快さに感動したものです。更に省電力モードにすれば8時間以上駆動してくれたことも良かったポイントです。初期性能はCore i3でRAMが4GBだったのでそこそこでした。

4年目のときに一度壊れかけました。原因はなんと行ってもHDD。某大手PCショップで診断してもらったらHDDが寿命だと言われ交換を進められました。しかし、交換を依頼するとアホみたいな金額を取られるので当時普及し始めていたSSDに自分で換装、さらにRAMも4GB積み増して8GBに、そして、その時はWindows10の登場直後。クリーンインストールでアップグレードしました。そうしたら、鈍行電車から新幹線に乗り換えたかのように、異様に早く動くなるようになりました。Core i3のポテンシャルヤバすぎと思ったのを覚えています。

7年目に来て、最も耐久性のある部品が壊れはじめました。それはキーボードです。はじめはNumLockキーが壊れました。そんなのどうでもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、13インチノートユーザー、特にフルサイズキーボード併用ツーザーにとっては深刻な問題です。それは、これが壊れるとタイピングできなくなることがあるのです。外部のフルサイズキーボード接続時はNumLockをONにしていますが、キーボードを外してパソコンを持ち歩くときでも意識してOFFにすることはありませんでした。しかし、喫茶店で作業を始めようとしたときに悲劇がおこりました。NumLockキーが壊れて解除できない。NumLock時はパソコン搭載のキーボードの一部がテンキーの役割をするのです。例えば「K」のキーを押したら「4」が入力されるありさま。すぐにWindowsの設定などからNumLockの解除を試みましたが解除できず。その日はまさかのIMEパッドで入力してやりすごしました。 

翌日、今度はChromeでネットサーフィンしているときにどんなHTMLのコードを見ようと「F12」キーを押したところ今度はこいつも反応しない。そして、日を追うごとにファンクションキーたちが次々と死んでゆく。最後は一番上の段のキーが全滅しました。さすがに7年目で他に何が起きてもおかしくない。そう思った私は新しいノートパソコンを買うことを決心しました。

なぜLG gramを選んだのか

ブッチギリの駆動時間

今回、パソコンを選ぶにあたって以下の条件に合うパソコンを探しました。

  • CPU: Core i7

  • RAM: 8GB以上

  • SSD: 512GB以上

  • 駆動時間: 20時間以上

この条件で探して見るとLG gramLet's note SV8HP Spectre x360 13が見つかりました(2019年4月21日現在)。

www.lg.com

ec-club.panasonic.jp

jp.ext.hp.com

これらの駆動時間を比較するとgramの14インチが最長27時間(13.3インチなら28時間)、Let's noteが最長21時間そして、Spectureが最長22.5時間でした。この時点ですでにgramがブッちぎっています。最近、喫茶店に行ってパソコンで作業することがよくあるのですが、最大の悩みは電源です。最近はコンセントがあるお店が増えてきていますが、いつも完備しているとは限りません。ロングライフバッテリーは正義でしょう。

SSDの空きスロット

正直、これが決めてになりました。SSDがもう一台増設できることです。お客様センターに問い合わせすればやってくれるそうです。ただ、メモリも増設した場合、4万5千円かかります。購入予算は約20万円と考えていました。13インチならアマゾンで約15万円なのであとで増設しても20万以内に収まりそうでした。しかし、画面下の極太ベゼルが嫌いだったので14インチを買おうとしたのですが、こいつの本体が約17万5千円。予算を2万円超過してしまします。そこでいろいろ探し回っていたら、アプライドネットという通販会社を見つけました。

shop.applied-net.co.jp

ここなら、もとからカスタマイズしたモデルを販売してもらえるという神っぷり。しかも3年保証付き。そして、20万円程度に収まる。というわけで最終的にこれを買いました。

shop.applied-net.co.jp

さらに、NVMeのSSDにしてもらうことも可能です。また、分解できるので自分で増設されている方もいらっしゃいます。そのほうが安上がりでしょう。しかし、保証は完全になくなります。


話題のノートパソコンを分解してSSDとメモリーを増設してみた!【LG gram】

blog.orz.at

一番下にも書いていますが普通に使っていても何が起こるかわからないのでアプライドネットで購入するか、LGに依頼するほうが良いのではないでしょうか。

なぜSSD2台にしたかったのか

それは、UbuntuWindowsデュアルブートにしたかったからです。遊び程度でUbuntuに触ったことがあったのですがこちらの記事で触れているDeepLabCutを扱うようになって初めて本格的にUbuntuを触りました。

krhb.hatenablog.com

このときにLinuxの軽快さと面白さに気づいてしまったのです。さらに興味本位で寿命と言われたHDDを自宅のデスクトップに組み込んで(お試しと思って、良くなかったらこのHDDを撤去しようと思っていました。)、UbuntuをインストールしてみたらWindowsなんかと比較するのがアホらしくなるぐらいの軽快さに驚いてしまいました。今現在、自宅のデスクトップはUbuntuで動いています(しかも某PCショップで寿命と言われたHDDで)。それ以来、LinuxUbuntu宗に入信してしまったわけで、脱Windowsにむけていろいろ試しているところです。しかし、脱Windowsには大きな壁が待ち受けていました。一つはLinuxでは動かないソフトがあること。PowerPointやKinoveaが一例です。pptxファイルなんかはLibroOfficeでも読み込めるわけですけど、体裁が若干変わってしまうので、こればかりはPowerPointで操作したいです(特にプレゼンでは)。一応Wineとか言うソフトもありますが、自分が試した範囲では動きませんでした。

そのため、最低限Windowsが使える環境を確保して置きたかったのです。パーテーションで仕切っても良いのですが、データの安全面を考えてSSD2台それぞれにUbuntuWindowsをインストールする形にしました。

使ってみての感想

前置きが長くなりましたが、感想を述べたいと思います。やはりSSD+Core i7は速いですね。WindowsUbuntuも一瞬で起動します。SSD換装後のCore i3のLifebookもそれなりに起動は速かったですが、比べ物になりません。

そして目玉のバッテリー性能ですが、これもかなり良さそうです。Ubuntuのハイバネートを有効にするためにバッテリーだけで6時間ぐらい再起動を繰り返すという電池にとっては鬼のような運用をしてみました(無論SSDにも)。その結果、開始時の66%から19%にまで残量が減少しました。しかし、こんな過酷な運用でも6時間で40%程度しか消費せず、電池の残量表示のところには残り2時間と表示されるのには驚きです。フル充電の状態からまともな使い方をしてあげれば駆動時間は20時間を超えそうな気がします。後日、Windows10でパワポを一日中触る日があったのですが残量80%スタートで12時間動きました。100%スタートなら単純計算で15時間動くことになりますね(ただし、省電力モード+機内モードで必要なときにWifiにつなぐというような使い方です)。SSDが1台なら20時間以上動くのでしょうか。Ubuntu 18.04のハイバネート設定にはいろんな方々が苦戦されているようなので私がやったやり方を以下にまとめておきました。ついでのUbuntuの省電力設定についてもまとめておきました。よかったらご覧ください(今現在準備中です)。

また、私のgramの色はシルバーなのですがこれまたすごく良いです。公式サイトやAmazonではものすごくチープな色(例えるならシルバーの軽自動車)に見えますが、実物は高級セダンのシルバーというような高級感あふれる色をしています。この色もすごく気に入りました(届くまではこの14インチcore i7モデルのラインナップにホワイトがないことを呪っていましたが)。

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シルバーも良い色です
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Ubuntuと合わせるとさらにかっこいい

しかし、一つだけ残念な点がありました。それは2日目にして液晶に縦線が入ってしまったこと。頻繁に持ち歩くノートパソコンは縦線が入ってしまうことはよくあるようですのでしょうがないと思います。米軍の基準をクリアしているのでそれなりの耐久性を期待していましたが残念です。3年保証がついているのが頼もしいところです(自分でSSDの増設をしなくてよかった)。

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薄く縦線が入っています。

数日後に液晶の縦線は消えていました。どこの情報か忘れてしまいましたが、電磁的な要因で縦線が入った場合は放電することで縦線が消えるようです。一応、報告しておきます。