OpenCVをVisualStudioのC++で使えるようにしてみた
Visual StudioでのOpenCVの設定が忘れそうなのでメモしました。
2020/12/5更新 スクリーンショットを追加して本文を修正しました。スクショは最新版のOpenCV4.5.0で新しく撮ったので画像内にパスやプロジェクト名などは本文に掲載のパスと異なります。
ダウンロード
まずはSourceForge.netからOpenCVのEXEファイルをダウンロードします。 2020年1月時点で最新である4.2.0をダウンロードしました。
次にダウンロードされたopencv-4.2.0-vc14_vc15.exe
を実行します。
するとフォルダの展開先を聞かれるので任意の場所を指定します。
私はC:
の直下にOpenCV
というフォルダを用意してC:\OpenCV\
を指定しました。
opencv
というフォルダが指定したディレクトリの中に生成されます。今後、新しいバージョンを入れる可能性を考えてopencv
をopencv4.2.0
という名前に変更しておきます。
VisualStudioの操作
「新しいプロジェクトの作成」→C++の「コンソールアプリ」を選択して任意の名前でプロジェクトを構成します。ここではopencv_test
という名前で構成します。
次に「ソリューションエクスプローラー」の上から2行目にある「opencv_test」を選択して右クリックします。ソリューションエクスプローラーが表示されていないときはメニューバーの「表示」をクリックすると一番上に表示されるので選択します。
右クリックすると一番下に「プロパティ」が現れるのでそれをクリック
プロパティページの操作
「opencv_testプロパティページ」が表示されたら「構成」と「プラットフォーム」をすべての構成に変更します。
次にC/C++をクリックします。
全般➡追加のインクルードディレクトリを選択して右側の欄に現れる「インクルード ディレクリ」の行の右側入力欄をダブルクリックします。すると編集可能になるのでC:\OpenCV\opencv4.2.0\build\include
を追加します。
次にリンカー➡全般➡追加のライブラリーディレクトリを選択します。右側入力欄をダブルクリックします。すると編集可能になるのでC:\OpenCV\opencv4.2.0\build\x64\vc15\lib;
を追加します。
最後に入力➡追加の依存ファイルを選択します。空欄部分をダブルクリックします。すると編集可能になるのでopencv_world420d.lib;
やopencv_world420.lib
などC:\OpenCV\opencv4.2.0\build\x64\vc15\lib
のフォルダの中にあるlibファイル
のファイル名をすべて入力します。
Pathの設定
次にコントロールパネル→システムとセキュリティ→システム→システムの詳細設定を選択して「システムのプロパティ」の画面を開きます。
右下の「環境変数」ボタンを押して新たな画面が開いたら「Path」と書いてある行を選択して「編集(E)...」を押します。
「環境変数名の編集」が開いたら「新規(N)」を押してC:\OpenCV\opencv4.2.0\build\x64\vc15\bin
を追加して「OK」を押します。Pathの設定をしなくてもVisualStudioでプログラムを作れますがビルド後にエラーが発生するかもしれません。
VisualStudioの再起動
ここまで終了したらVisualStudioを再起動させます。
実行
コンソールの「▶」ボタンの横のソリューションプラットフォーム設定も「x64」にして最後にスクリプトの冒頭にこれを書き込めばOpenCVが使えます
#include <opencv2/opencv.hpp>